ネットショップの開業に必要な電話サービス

ネットショップに掲載する電話番号は携帯電話で大丈夫?

ネットショップの開業に必要な電話サービス

1.ネットショップを開業して生き残っていくために必要な要素

 

(1) 伸び続けるネットショップの市場規模

スマホ普及率の向上もあり、拡大を続けているEC市場。

2017年4月に経済産業省から公表された「電子商取引市場の調査の結果を取りまとめました」によれば、B to C(法人-個人間取引)による国内のEC市場規模は15.1兆円と、前年対比で9.9%の増加と急速な成長を遂げており、今後もさらなる市場の拡大が見込まれています。

当然、EC市場に新規参入する個人や法人の数も右肩上がりのため、熾烈な競争は避けられません。競合ひしめくEC市場で売上を向上させ生き残っていくショップにしていくためには、ショップの企画・設計・デザイン、コンテンツの充実といった「店づくり」だけでなく、魅力的な商品を多く取り揃えるといった「品揃えの充実」や、サイトへの流入率向上などのSEO的な「集客」などなど….挙げればきりがないほど、やるべきことがたくさんあります。

(2)見落としがちな「ショップの信頼性」

これらのいわば「攻め」の施策を行う事が重要なのは間違いありません。しかし、より多くのお客様に足を運んでもらって安心して買い物をしてもらうためには、ショップの「信頼性」という部分をしっかりと整えておかなければなりません。ショップの信頼性を向上はさせることは、攻めの施策に比べて「守り」の施策といえるかもしれません。

お客様からすれば、相手の顔が見えないインターネット上のお店でお金を払って買い物をするわけですから、当然信頼できるお店で買い物をしたいという心理が働きます。

ショップの見てくれをどれだけ見栄えのいいデザインにして、商品写真や説明文なども豊富なコンテンツを用意したとしても、そのお客様がちょっとでも「このお店で買い物をしても大丈夫かな?」と不安を感じてしまえば、成約まで結びつけることが難しくなってしまいます。売上を伸ばすために「攻め」の施策だけにしか目を向けず、お店の「信頼性」の部分を蔑ろにしないよう注意せねばなりません。

では、ネットショップでお客様に信頼性を与える要素とは何でしょうか?

大雑把にいえば、それは「店舗情報」と「販売ポリシー」がしっかりと記載されていることです。

「店舗情報」とは店舗名、住所、責任者、電話番号など店舗に関する情報で、 「販売ポリシー」 とは代金支払い方法、商品発送方法と納期、返品ポリシーなど販売に関する情報です。

これらの情報がきちんと記載されていることでお客様は「商品に問題があった場合でもきちんと対応してくれそう」、 「支払い後に迅速に商品を発送してくれそう」など、少しでも安心感を感じることができます。

ネットショップでは実際に商品を手に取って品定めをすることはできませんが、商品に対する疑問や不安は商品の写真や説明文、また他の購入者の商品レビューを総合的に見ることである程度はカバーできます。しかしお店に対する不安はこれらの「店舗情報」や「販売ポリシー」で判断するしかないため、お店の信頼性に関する情報はきちんと明記することが必要になります。

これらの情報は「特定商取引法に基づく表示」としてサイト上に明記することが義務付けられているため、実際にはどのショップでもこれらの情報は記載されています。しかし、実はその記載内容によってちょっとした差が生まれることがあります。そこがまさに「見落としがち」なポイントとなるのです。

2. ネットショップでは電話番号の掲載が必須要素

 

(1)「特定商取引法に基づく表示」について

上述の通り、ネットショップを開業したらサイト上に「特定商取引法に基づく表記」というものを明記する必要があります。記載項目は以下のようになっています。

  1. 運営統括責任者名(事業者名) 2.所在地 3.電話番号 4.販売価格 5.送料など(商品代金以外の付帯費用) 6.代金支払時期 7.代金支払方法 8.商品引き渡し時期 9.返品可否と条件

ネットショップに訪れたお客様の立場からすると顔が見えない相手から商品を購入するわけですから、これらの販売者情報や販売ポリシーなどを明記することでお客様の不安を軽減し、少しでも安心して買い物ができるようになります。

仮に自分が欲しいと思っていた商品がAとBという2つのショップで同じ値段や同じ条件で販売されていた場合、どちらのお店から購入するでしょうか。

Aのショップは代表者名やメールアドレスや電話番号などの情報をしっかりと記載している一方で、Bは担当者名や電話番号の記載がなくメールアドレスだけしか記載がなかったとしたら、多くのお客様はAから購入するでしょう。

 「特定商取引法に基づく表記」 の記載項目だけで、AとBのショップには信頼度という面に大きな差がついてしまいます。

(2)ECに掲載する電話番号は携帯番号で問題ない?

「特定商取引法に基づく表記」がショップの信頼度につながるということは極めて基本的なことのため、ほとんどのネットショップ運営者は抑えておくべきポイントとして認識してしますが、その中でも意外と盲点になっていて、そのちょっとした差がショップの信頼度を大きく左右するポイントがあります。

それは「電話番号」です。

個人事業主で運営しているショップは携帯番号を記載しているケースが多いかと思いますが、携帯番号では以下に挙げるようなデメリットがあり、他のショップに差をつけるためにも「特定商取引法に基づく表記」には信頼度が高い固定電話番号を取得し掲載するべきです。

(3)携帯番号をサイト上に記載するデメリット

① 市外局番の電話番号に比べて信頼度が低い

「今時固定電話なんて…携帯番号で十分」と思われるかもしれませんが、顔の見えないお客様を相手にする事業者の場合は話が別です。ショップの運営形態が法人だろうと屋号(個人事業主)だろうとお客様はお金を払って買い物をするわけですから、ショップで買い物をするときに安心感を求める心理が働いているのを忘れてはいけません。

日本では「事業者なら固定電話番号をもってて当たり前」、「携帯番号しかないなんてちょっと怪しい」と考えてしまう方がまだまだ多いのが現状です。例え個人事業主が運営しいてるショップだとしても、市外局番の固定電話番号をサイト上に記載している方が信頼度に繋がり、成約につながる可能性が少しでも高くなります。

② 携帯番号ではプライバシーの確保ができない

自分の携帯番号をサイト上に記載すれだけなら確かに費用面の負担はありません。

しかし、ネットショップに記載した情報や世界中にオープンになる情報ですので基本的に「自分の携帯番号が世界中に晒される」というリスクを考えなければなりません。夜間や休日でも見ず知らずの人から電話がかかってくる可能性があります。

また、プライベートの携帯番号とは別にショップ用にもう1台の携帯を契約するという手もありますが、ガラケーの最安プランを契約するなどどんなに安い方法を使ったとしても、それでも月々2,000円以上のコストがかかります。

確かに市外局番の電話番号を取得し運用するのもコストはかかります。

従来の固定電話サービスだと、携帯電話よりも初期費用やランニングコストがかかってしまうと思いがちですが、実は携帯電話をもう1台契約するよりはるかに安い値段で、取得し運用することが可能です。

3. 手軽に安く市外局番の電話番号を取得する方法

市外局番付き固定電話番号の取得方法にはさまざまなものがあります。詳細は以下の記事でも解説されています。

固定電話番号を取得する方法とは?月額980円&最短10分開通

 

今回は、さまざまな方法の中でも特に手軽な「スマホで使える固定電話アプリ」について紹介します。

「スマホで使える固定電話アプリ」にはいくつかのサービスが存在しますが、代表的なサービスである「03plus」なら自分のスマホに専用アプリをインストールするだけで、電話機の用意や回線契約や工事が不要なので従来の固定電話サービスに比べて初期コストを大幅に抑えられます。月額980円で市外局番の電話番号の取得・運用ができ、携帯電話の2台持ちよりランニングコストがかからず、年間12,000円以下のコストでネットショップに必要な「信頼度」を得ることができるわけです。

また、従来の固定電話とは異なり、スマホさえあればどこでも発着信ができるため、たとえ外出中でもお客様からの問い合わせに対応することができ機会損失を防ぐことができます。転送電話とも仕組みが異なりスマホアプリに直接着信するサービスのため転送料金は一切発生しません。ネットショップの場合、着信することの方が多く発信はあまりしないというケースが多いかと思いますが、「03plus」は着信は全て無料なので転送電話のように電話がかかってくればくるほど転送料がかさんでしまうということもありません。

さらに、「03plus」はオプションで「時間外アナウンス」機能を使うことができるので、営業時間外や休日期間中は電話を鳴らさずプライベートを確保できたりと、かゆいところに手が届く機能も充実しているのも魅力的です。

電話番号を安く手軽に取得でき、ショップの「信頼度」も自分の「プライバシー」も確保できるとあって、まさにネットショップに最適な固定電話サービスといえます。

[メリット]

・工事や機器不要だから低コストで市外局番の電話番号の取得・運用できる

・外出中でもどこでもスマホで固定電話番号の発着信が可能

・転送電話ではないので着信は無料、折り返し電話も市外局番の電話番号から発信可能

・営業時間外や休日は時間外アナウンスで自動応答できプライベートの確保が可能

・携帯電話よりも低コストで、さらにショップの「信頼度」も自分の「プライバシー」も確保可能

いくつかデメリットもありますので事前に注意しておく必要があります。

[デメリット]

・通話はインターネット回線のデータ通信を利用するため、外出先の回線環境によっては通話品質に影響を及ぼす可能性がある

・通話料(発信時)は携帯電話とほぼ同じと高め ※10分かけ放題オプション(月額1,000円)の利用も可能

・Android端末など、一部サービスに対応していない機種がある

・アプリを使ったサービスなので端末の機種やOSバージョンによっては通話品質やアプリの振る舞いが不安定になる場合がある

「03plus」をはじめ、いくつかある「スマホで使える固定電話番号アプリ」サービスの詳細を下記ページで詳しく紹介していますので是非参考にしてみてください。

 

スマホで発着信ができる「最新型」の電話番号取得サービスの比較